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よくできた弟


この前の日曜日,
オアゾ丸善でのトークイベントに参加してきました。

「ゴッホ 旅とレシピ」という本の著者の林綾野さんという方が,
本の取材のエピソードを交えてお話するというもの。
(※ゴッホ展は12/20まで国立新美術館で開催されています)


ピアノや合唱を長くやっているせいか,
美術は好きですが全然縁がなかったのでとても新鮮でした。
ゴッホの絵も「ひまわり」ぐらいしか知らなかったけど,
ひまわりも1枚の絵だけでなくて沢山描いているし
自画像はなんと50枚以上描いているとか。

ゴッホの過ごした美しいオランダ,フランス,イギリス,ベルギーの風景の写真と,
ゴッホが食べたであろう料理の写真付きレシピは眺めていて本当に楽しいです。

その中で印象に残ったのが,
有名な弟テオとゴッホの話。


ゴッホは画廊に勤めてしばらくは真面目な普通の青年だったみたいですが,
失恋を機に精神のバランスを崩し,
やがて定職をなくし収入がなくなりました。
聖職者にもなろうと熱心に努力しましたがうまくいかなかったのです。

そんな無収入のゴッホを支えたのが,弟のテオでした。

テオは無一文の兄のために,
画材道具の類のみならず生活費を死ぬまで仕送りしていたそうです。

たとえば,

画材代
住居代(ホテル代)
食費
酒代
タバコ代
交際費

などなど今のお金にして20万円ぐらい兄のために送金していたのではないかとのこと。
この上,ゴッホは芸術家の共同作業の夢もみて
同じく画家のゴーギャンとも生活するようになり,
ゴッホの友達のゴーギャンの生活費まで弟が世話する始末。

しかもこのゴッホ,
せっかくの弟からの仕送りを大事に使えばいいものを,
自炊はしないし酒やタバコは辞めないし,
手紙には「しばらく娼館に通うのは辞めようと思う」とか書いていて,


私ならキレますな(節約しろよ)。


とはいえ素晴らしい絵がかけたのもこのゴッホとテオの二人のなせる技。
ゴッホはよくできた弟をもったものです。


最後に,ゴッホの手紙の抜粋が本に書いてるのですが,
いいなぁと思った文章を書いておきます。

『それから・・・
 生きている間に,できるかぎりたくさんの
 油絵やデッサンを描くつもりだ。

 そして人生が終わる時が来たら
 「僕が描いたたくさんの絵たち!」という風に,
 愛情と懐古の想いを抱いて死にたいと思っているよ。』

(1883年11月11日抜粋 ハーグ テオ宛 著者訳)


私には多分「絵」ではなく,別のなにかかもしれません。


<余談>


ちなみにウチの弟は,
大学生の時にアメリカの西から東まで自転車で1人で横断し,
社会人になってもキリマンジェロに登っている,
のんびりした姉と違い行動力のあるヤツです。



10/26日記用



オアゾの中の,丸善の前のエレベータ。
隠すものがなにもない。
つい撮ってしまいました。
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コメント

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コメント頂きありがとうございます!

林さま

まさかまさかコメントを頂けるなんて思ってもみませんでした!
とても嬉しいです。
先日の講演会はご本の内容もお話の内容もとてもよく,
お陰さまで楽しい時間をすごすことができました。
あれ以来,ゴッホの絵を見る度になぜか温かい気持ちになります。

こちらのコメントの御返信が遅くなってしまい申し訳ございませんでした。
またご本を出されるのを楽しみにしております。
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